【北海道胆振東部地震】初の大災害を経験して思ったこと
こんにちわ。久しぶりの更新が、まさかこんな記事になるとは…。
結構ニュースにもなってたので、知らない人はよもや居ないと思いますが一応↓
ぼくが今まで、北海道で27年間生きてきて、これほどまでの地震は過去一度も無かったですね。
僕は震度5強の地域に住んでいたため、被害はそれほどでもなかったですが
震源地に居た方々の被害は甚大では無いです。
今回の災害で大きな被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
地震発生当時の状況を振り返る
地震発生当時ですが、ぼくは同棲していた彼女と普段どおりに寝てました。
深夜3時過ぎた頃、とつぜん隣にいた彼女が奇声をあげ、飛び起きました。
彼女「ぎゃーーーーーー(棒)」
「は?なにごと?」
驚きと共に、僕もガバっと起きたのですが、この時は全然状況が把握できておらず
ベッドが激しくひとりでに揺れており、スマホからブヨっブヨっジシンデス!ジシンデス!とアラームが鳴ってました。
ここで初めてぼくも「あぁ、地震か。」と状況を理解しました。
しかし、理解はできても防災意識というのもわからず
1~2分ほどぐらぐらと揺られ、そのあいだはぼけーっと二人でベッドに座ってました。わりとシュール
家内の地震による被害はほとんどなかった
「結構デカかったな」「飼ってる動物大丈夫かね」なんて、のんきに二人で話してるすぐそばから、僕はふたたびすぐに眠りました。
というのも、揺れは激しかったものの、家の中から何かが落ちたり、割れたりするような音というのが全くしなかったため安心しきっていたのです。
シンクまわりの小物類、冷蔵庫の上の雑物はふしぎと落ちてこなかった。
※震度5強の地域での被害状況です。
しかしこの後、ものの数分で最悪の出来事に見舞われることになるのです。
停電により文明が失われる瞬間
「なんか外暗くない?」
再び眠りについてうつろになってるぼくに、彼女が突然喋りはじめました。
「暗い?そんなまさか。ハッ」なんて、むくりと起き上がり余裕かまして窓から外を見回すと
「あれ?街灯消えてる…?てか真っ暗じゃん」
まさかの停電発生です。ガーンでした。さすがにこれはヤバイなって思いました。マンションの住民も、余震に警戒してなのか外に出てくる人も居ました。深夜3時過ぎにもかかわらず。
でも、うちの被害に対して、この時点でハッキリ思ったのが、「今ので停電になるか?」って感じでしたね。当時は他の地域の状況が分からなかったため尚更。そんなに被害なかったですし。
「とりあえず水とガス使えるか確認しよう」と、他のライフラインの確認をして、両方大丈夫であることが確認できました。
水が出ないならかなり深刻ってか備蓄もロクにしてないため、そこはホッとしましたね。
とりあえず、安全のためガスの元栓は閉めて、断水に備えて水は風呂桶やペットボトルなど入れ物に貯めて、再び眠りにつきました。
スマホは普通に使えたため、彼女は家族から安否の連絡が来てましたが、僕にはなんにも来てなかったですね。寝てたのかな笑
まぁ家族に関しては特に不安はなかったです。
※翌日に生存確認は済んでます。棚のガラスが割れるなど、そこそこの被害はあったらしい。
「ま、明日には電気も直ってるでしょ」なんて、この時は二人で話しながらとりあえず寝ることにしました。
午前8時頃、彼女ふたたび起床
気付いたら朝になっていたようで、彼女が一足先に起きてました。

彼女
電力が動いてないということは、職場にも当然電話が繋がらないということなので、なんとも不便だと思いました。
この時僕は、スマホは普通に電波が使えていたためTwitterなどで情報収集していて、道内全域で停電になっていたり最大震度が7だという恐ろしいことに初めて気が付きました。
「いや、流石にこりゃ仕事にならんでしょ…」と思っていたのですが、外の状況の確認をふくめ、なんとなく休みだと思っていても彼女は職場に向かったようです。偉いですね。
僕はというと、停電でスマホの充電ができない、PCが使えないと分かり再び眠りました。無駄な体力を使わないというのは重要です(言い訳)
震災時でもなぜか仕事がある彼女
11時頃、目を覚ますと彼女からLINEが入ってました。

彼女
余震に警戒して地下鉄など交通機関もやっておらず通勤手段も閉ざされてる人も居るだろうに。僕は普通に休みの連絡が入りましたが世の中いろんな企業がありますね。
心配になりましたが、仕事自体はいつもよりも早く終わったようです。
震災後の食べ物問題。これは余裕でした
なんてったってガスと水が使えるからねー。
僕は普段から週一ペースの買い物で、常にたくさん買う傾向があるため、食べ物問題は全く苦労しなかったです。
特に役立ってくれたと思うのが、パスタと米ですね。普段から料理してる人にとっては、なんのひねりも無いですが…。
パスタはちょい買いが面倒くさいため、5kgでまとめ買いです。
米は、たまたまリンナイの2口両面焼きガスコンロを使っており、これには自動炊飯機能が付いていたため役立ってくれました。
米とパスタさえ常備しておけばとりあえずお腹は膨れますので、震災後に食糧の買い物は一度も行ってません。
彼女曰く、「棚がスカスカになっててよく震災後のニュースでやってる感じになってる!」なんて話は聞きましたけどね。
停電中、食べたものに関してはこちらの記事にまとめています。
停電時間は約40時間!とにかく暇との勝負
停電は道内全域で一瞬にして起こりましたが、復旧は一部の地域で少しずつといった感じです。速いところは震災から次の日には直ってたみたいなのですが…。
僕の地域はなんともハズレだったようで、約3日?40時間くらい電気が通ってなかったです笑
風呂や入れ物に水を貯めたら、あとは防災には何が必要だったのか。来るかも分からない本震に意識をもっと向けるべきなのでしょう。
しかし、備えてばかりでは気疲れして精神的にやられますね。
僕は、バイトも休みだし、スマホの充電もできず節電する必要があったため、とにかくボーッと過ごしてましたよ。
電気がないのってもう本当暇っすわ。
しかし停電が復旧した今になって、アレやっておけばよかった!って思うことがあります。
それは、デスク周りの掃除だとか、包丁研いだり、キッチン周りやお風呂の掃除ですかね。水も普通に使えたわけだし。
まぁたまたまモバイルバッテリーも持っていたので、ちょこちょこスマホでブラウジングする余裕もあったのがせめてもの救いでしょうか。
というか、まじでモバイルバッテリーは正義すぎる。これは絶対一家に一台必須でしょって思った。
僕が持っているのは4年前に買ったRAVPowerのモバイルバッテリーなのですが、まだまだ普通に使えます。
大容量なのでこれ一台でiPhone8やXperiaなどの場合は3、4回程度は満充電可能です。
いまはもう生産終了してるっぽくて、新しいモデルもガンガン出てますけどね。
あと、ソーラーパネル搭載で太陽光で充電出来るすげーものも出てきてますよね笑
今だと価格もそんなに高くないし、余裕があればこれらも揃えていきたいですね。
メーカーはRAVPowerとは違いますが、上のリンクの商品はしっかり太陽光で充電できて人気の商品みたいです。
太陽光での満充電は約5~6日だそうな。※Amazonレビューより
停電した冷凍庫は40時間でどうなったか。
当然、電気が無いので冷蔵庫は冷えませんね。当たり前です。
当時はいつ電気が戻るかわかったものではなかったため、冷凍庫だけは絶対に開けないでおこうと頑なに考えてました。一度でも開けてしまうと暖気が入り込み溶けてしまいます。
さすがに、冷蔵庫は調味料とか必要だったので2日目くらいに開けてしまいましたけど。
また、ネットでも調べたところ冷凍庫は電気が通っていなくとも、開けなければ20時間はカチカチという声が多かったです。
しかしうちは停電ガチャはハズレて約40時間の停電。中身はどうなったかというと…。
ほとんど半解凍程度で済みました。
いろいろ触ってみた感じ、以下のような状態です。
- 【アイス類】
表面は若干柔らかいが、原型をしっかり保ってる。
再冷凍しても全然問題はない
↑再冷凍したジャイアントコーン - 【冷凍野菜】
ブロッコリーなどやや柔らかいくらい。
他にもネギやコーンなどあるが、どれも再冷凍して食べても問題はなさげ - 【米】
普段から炊飯後の米も冷凍してるが、上の段に置いてたことも相まって結構溶けてたかも。
もったいないのでそのまま再冷凍して食べたが、まずい感じではなかった。 - 【肉類】
肉はどれも下に埋もれてたため、結構平気。
鶏もも肉の塊や、牛すじ肉などあるが全て再冷凍、特に問題なし。
どれも表面は半溶けくらいだが、普通に固まってたので。
結果、捨てるのも面倒で、全てそのまま再冷凍しました。一通り少しずつ食べてますが今の所問題は起きてません。※万が一真似をして体に害をきたしても一切の保証はしかねます。
といっても僕は捨てるのももったいない貧乏性で、普段から良くないもの食べて鍛えられてるのか、そんなに体壊さないだけかもしれんです。
因みに冷蔵庫は2回ほど開けてしまったせいか、完全に常温になってた。
いうても大したもの入れてなかった(常温OKな物も多々あり)ため廃棄物はナシですな。
お風呂は当然…。地獄ですよね
暖かいお風呂なんてもう過去の産物かなって。
いくらガス給湯とはいえ、給湯器が電気で動いてんだもん。お湯なんて出ません。
頭も体も全部水で洗い流した。小便ちびるかと思いました笑
いうてもこれ、まだ初秋くらいだからなんとかなったけどさ
冬だったら間違いなく死んでたよ。
というか絶対風呂なんて入ろうなんて思わなかったね。
因みに翌々日あたり、一部停電復旧した地域では銭湯が足早に営業再開してましたが、近場のこじんまりとした銭湯でも、ものすごい行列でした。
まだ復旧してない地域からの来訪や、断水してた地域もあったみたいなのでかなりの需要があったようです。
僕(彼女含)は並ぶくらいならと、最後まで水修行に耐える道を選びました…。でも、できればあれはもう二度と経験したくないかな…。
おわりに。
その後、現在も一部の食品が棚から抜けてるみたいです。カップラーメンくらいは結構ありましたが
なぜか乳製品や豆腐、もやしとかはほとんど無かったです。
見てないですけど、特にパスタとか米なんかも無いんじゃないですかね。
また後日買い物に行こうとはおもうのですがその頃には流石に在庫も復活してそうかな。
そして、今回の震災を機に思ったことですが。
自炊をそれなりにしてて助かった。そして今回は必要無かったけど水はスペースがあれば常に置いておきたい。カセットガスコンロも買いたい。
そしてなにより道民全てが思ったことだと思いますが…。
マジで冬じゃなくて良かった。
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